無双する石板

ジャンルを問わず、好きなことを書いています。

【ブログ概要】感性の”種”を撒いておく

(※今回は、実験的に文体を敬体(ですます調)に変えて書きます。) 

 

3投稿目になりました。今回はこのブログの概要について少々。

 

そもそもこのブログを始めた理由は、「言葉にしづらい自分の感性や世界観を可能な限り言葉にしたい!」という半ば無謀な試みに前々から挑戦したいと思っていたからです。

1,2投稿目は目に見える「外」のものに対して自分の考えを述べましたが(今後もそれは続けます)、これからは、完全に自分の「内」から発生した世界観も多々記述することになると思います。

 

個人の感性や世界観をその人が感じるままに別の人が感じることは基本的に不可能であることは勿論承知ですが、そういうものも存在するのだと浅く理解(理解の定義が曖昧なので、この場合は「納得」の方が正しいかもしれないですね)してもらうことはある程度可能なのではないか?という所存です。

 

そして、(ここからはかなりの高望みなのですが)その理解の過程の中で、"あわよくば" 一部でも、一点でも読んでいる方と交わる世界観があり、それを互いに共有できるなんてことがあれば良いなと思ったり、その場では読み手に何の共感が起こらなくとも、後になって「これってどこかのブログで誰かが言ってた感覚に似てるな」みたいな感じで記憶の片隅に引っかかっておけたら嬉しいな、と考えたりしています。

 

ですので、読み手にとって理解不能な内容が多々現れると思いますが、自分も「誰が見てもわかりやすい様に書く」ことは心掛けていますので、上記のような理由で書いているんだ、ということを踏まえた上で読んでいただけると幸いです。

 

気持ちに余裕を持って書きたいので、投稿頻度は不定期で気長にやっていきたいと思います。(思いついた時に書くスタイルで。)

 

ではまた。

【ロマンな道具】ぺんてるINJECTO

一投稿目で飛ばしすぎてなかなか後続が続かなさそうなので、今回は趣味で集めているレトロな筆記具を1つ紹介することにした。

 

ぺんてる INJECTO》

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0.4mmのシャープペンシル。当時の価格は¥1,500。自分はフリマアプリで¥6,000購入した。今から40年以上前の1970年代後半に発売されたものであるが、現在は生産中止になっていて店頭で見つけるのは難しい。自分はこういった古い文具を沢山集めているが、その中でも一二を争うほどこのINJECTOに惹かれている。

その理由は主に下記の3つにある。(また3つかよ。) 

 

①玩具を思い起こす箱、説明書

男は玩具が好きだ。(このご時世これを言うと誰かに怒られそうだがこれが1番ダイレクトに伝わる)レゴでも仮面ライダーのベルトでもゲーム機でも何でも、箱からお目当ての商品と説明書が顔を出す瞬間が1番興奮するものだ。

INJECTOはそれを透け透けのプラスチックの蓋と厚紙というチープな形だが体現してくれている。丸裸で置いてあるのと箱がついてる時の嬉しさの違いは誰にでも容易に比較できるだろう。

 

②風変わりな芯補充機能

INJECTOの目玉の性能は、これと言ってもいい。キャップを外して芯を補充するスタンダードなシャープペンシルと違って、これは芯タンクごと交換する仕組みになっている。文章で読んだだけではよく分からないかもしれないが、要するに芯を毎度一本一本補充するのではなく、芯を貯める内部の筒ごと、芯が入っている別の筒そのものと交換してしまえ!ということだ。しばらく使ってカートリッジ内の芯が少なくなると、透明の表示窓にオレンジ色のエンプティーマークが表示される仕組みになっている。(下図参照)

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当然 "詰め替え用" のカートリッジも当時別売りされており、1本は商品に同梱してある。

 

で、やはりこの機能を搭載した意図があるはずだが、次のようなメリットとデメリットがある。

・メリット

説明書から抜粋させていただくと、

「芯をこぼして折ったり、手を汚すこともなく、又正常に適正な本数が補充されます。」

確かに直接芯に手を触れないため、補充時に芯に関するトラブルは全くないと言っていいだろう。

 

・デメリット

「めんどくさい」

確かに芯の補充にトラブルは付きものだが、そこまで潔癖症や神経質でなければ毎回カートリッジを入れ替える方が面倒臭く感じてしまうだろう。しかも普通、シャープ芯は同芯径であればどのシャープでも使用可能だが、INJECTOの場合は勿論INJECTOにしか使えない。(厳密に言うとカートリッジから取り出せば使えるのだが、取り出して芯に手を触れてしまう時点でこの機能の意味は消滅する。)シャーペンはこれ一途になれと言うことか。 

 

第一これが便利な性能であれば現在のシャーペンまで受け継がれているはずである。(現在では、カートリッジのシャープは自分の記憶が間違っていなければ存在しない。)

だから「革新的」とは書かず「風変わり」と書いたわけだが、自分はその "たとえ便利では無くても特殊な部分に特化し、ロマンが詰まっている" 部分を評価している。

結果この機能は廃れてしまった訳だが、あえて芯を普通に入れない仕組みや、カートリッジというメカメカしい響きには男心をくすぐられるものがある。筆記具には利便性だけでなくそういった楽しみ方もあるということが少しでも伝わっただろうか?

またこういったちょっと「変な」(良い意味でだ)機能に挑戦するぺんてるの姿勢も自分は好きだ。(何様だよ)

 

③丁度いいマイナーさ

もちろんこのINJECTOの存在は古い文具に精通している人間なら誰しも知っていることだが、そこまで詳しくない人ではその数は少ないだろうと個人的には思っている。0.4mmというメジャーではない芯径に加え、なにより見た目がパッとしないからだ。

でも自分のように天邪鬼な人間は、皆が追っかけるものよりもあまり人気のないものを好きになってしまうもので(好きなアーティストに例えると分かりやすいかもしれない。自分だけが密かに知っていることの優越感というか)、かと言って全く無名の商品というわけでもなく(シャーペンの中には名前の無い悲しい者たちもいる)、丁度いいマイナーさを保ったINJECTOに自分の中で軍配が上がったというわけだ。

 

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以上が自分がINJECTOに惹かれた主な理由である。因みに“INJECT”を日本語訳すると、なんと「挿入」らしい... 文字通りカートリッジを本体に入れることから来たのだろう、だが自分はそんな無骨な名前こそ、この風変わりなシャープペンシルに相応しいと思い続けている。

 

ではまた。

 

 

追記)自分は銀色のものしか所持していないが、実はINJECTOには他に3種(グレー、ブラック、ゴールド)のカラーバリエーションが存在する。下の写真は、自分がぺんてる公式のファンミーティングに参加した際に資料として見せて頂いたものだ。(数十人しか招待されないイベントだったため、なかなか貴重だと言える)

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生きている間に是非全種コンプリートしたいものだ。

 

またINJECTOには、“Pop'npop INJECTO” というカラフルな可愛らしい廉価版が存在する。(当時の定価約600円と本家にくらべてリーズナブルだが、こちらもカートリッジ式だ!)

【神のファミレス】徹底分析

昔家族と結構行ったことや、今でも友達と集まることがよくあるから、自分はファミレスの中でココスが1番好きなのだが(別に他のファミレスに順位が付いている訳ではない)、その中でも個人的に好きな店舗があるので、今回は個人的に語りたい良さを主に3つの観点から書きたいと思う。


 
①立地や外観
ここのココス、まず大街道(調べてみると新大宮バイパスらしい)が目の前に通っていてビルのような高い建物が周りになく、周囲の平均標高が低いから、車で寄ったりすると郊外のアウトレットに寄ったかのようなワクワク感が感じられる。
「大袈裟な...」と思う人が沢山いると思うので少し詳しく解説すると、自分にとって「アウトレット」というものは、いつもそれ自体が目的ではなく、何か旅行の帰りについでに寄ったりするような場所であったので、「楽しみが終わった後に残っている楽しみなこと」という印象が強い。一つの楽しみが終わってもまだ楽しみが残っていてワクワクする経験は皆さんにもあると思う。
これと同じで、1日の終わりに外食しに行く楽しさに加え、このココスの夜間のライトアップや、入り口前に構えられた割と広い駐車場が個人的にアウトレットを想起させるのだと思うポイントだ。
 
②店内構造
さすがに店の見取り図がネットに転がってはいないので、手書きした。(綺麗ではないのと記憶が曖昧なのは恐縮。)

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点線で区切ったのが各座席なのだが、重要なのは店内がL字型」であることだ。これによってほとんどどの座席にいても店内全体が見渡せない設計になっており、見えない部分があることによって、客にとって店が広く感じられる。

たとえ何度も行って店内構造を把握していても、その都度「見えない部分」があることによって広さを感じ、それが個人的にワクワクを加速させている一つの要因であると分析した。

 

③朝バイキングがある

見た瞬間メリットだとわかる項目なので特に解説することはないが、ココスは店舗によって朝バイキングを導入していないところもあるため、貴重だとは言える。(実際、家族がこの店舗より近い店舗を蹴ってまでこの店舗をチョイスしていたのは朝バイキングが主な理由であった。しかし①の分析からもわかるように当然夜に行くことも何度かあったため、家族も何か他の店舗より推しているところがあったのかもしれない。)

 

④隣のミニストップ

自分はあまり恩恵を受けたことはないが、強いてもう一つ項目を追加するとしたらこれだ。Google mapを見てもわかるように、真隣にミニストップがある。食後デザートをこっちで食べたい人や、家に帰った後の夜中に向けて菓子やビールなどを調達したい人には強力なシナジーを形成すると思う。

このミニストップはそれを狙って建てたのだろうか?(と思ったが親に「ココスとオーナーが同じなのでは?」と反論された。が、前者の方が面白いので自分の中ではそういうことにしておく。)

 

人の好きなもの(特に今回のような非常にコアな場合)というのはその人の楽しかった過去や経験と結びついていることが多いため、にわかには他人に理解されにくい。だがこの店舗が自分のなかで半ば神格化されているにまで至るのは、その理由だけではなく上記①〜③があったからこそだと思うのだ。

 

メニューや接客だけでなく、またファミレスに限らず、このような視点で普段行くような場所を考察するのはなかなか面白いと思う。この店舗も是非機会があれば立ち寄ってみて欲しい。